体重計のデザインに関して意匠権侵害訴訟で争っていて先日和解が成立した両社ですが、商標権侵害でも争っていました。

オムロンが「デュアルスキャン」と「DualScan」の2つについて体脂肪測定器の分野で商標登録を受けていたところ、タニタが上下二段の「デュアルスキャン\Dual Scan」について体重計の分野で登録を受けました。

特許庁のルール上は体脂肪測定器が医療用、体重計は家庭用なので分野が異なっていると判断されたわけです。

裁判所は「医療用を学校やフィットネスクラブで使うなど、医療用と家庭用の性能は近づきつつあり、利用者が誤認・混同の恐れがある」と判断したため、今回はオムロンが勝訴しました。

後でもめることが明らかなのに、分野が違うことを利用してよく似た商標で権利化を狙いたくなるほど「デュアルスキャン」や「DualScan」の名前が優れているということですね。