ウォール街の近くにチャージング・ブルという、重さ3.2トン、高さ3.4m、長さ4.9mの雄牛(ブル)の銅像があります。
今にも突進(チャージ)しそうなオラついた姿勢で、株価上昇という願いが込められているそうです。

この銅像の前に、働く女性の地位向上の象徴にしようと少女の像が置かれたことで、銅像の製作者が著作権侵害等を理由に撤去を求めています。

著作権には同一性保持権というのがあり、著作者の意に反して著作物を変更できない決まりになっています。

今回は少女像を設置しただけであり、雄牛の形を直接変えたわけではありませんが、雄牛が悪者になってしまったという点で、広い意味で同一性保持権の侵害にあたるように思えます。