文体に悩まされつつ、中盤以降から引き込まれていって一気に読み終わりました。

「このミステリーがすごい!」大賞受賞作だけあって結局は面白い本でした。

「このミス」の審査員のコメントの中に「専用実施権という権利がどういうものなのか説明が少なかったので意味が分からないまま読み終えてしまった」というのがあったので、出版にあたりそのあたりが大幅に加筆されました。

また、受賞時の原題は「バーチャリティ・フォール」でしたが、出版にあたり「特許やぶりの女王」に改題されました。

「特許やぶり」という言い方は個人的には馴染みが薄いのですが、その方が売れるという出版社側の判断なのでしょう。